《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

途方に暮れて突っ立つ
あたしを無視して、爽介は
業務用の大きな冷蔵庫を
開け、中からいくつかの
タッパーを取り出した。



器用に重ねたそれを持って
戻って来ると、今座ってる
隣の調理台に置いていく。



(……って……出して
きたの、何かのストック?)



今から作るなんて言った
わりには、小麦粉も
バターも出してない。



ホントにどうするつもり
なのかと首を捻ってたら、
爽介がチラリとあたしを見て、



「全部、今日の仕事で出た
余りもんだ。

見てみろ」



「え―――…?」



爽介の目は、あたしに
近寄って見るよう促してる。