途方に暮れて突っ立つ
あたしを無視して、爽介は
業務用の大きな冷蔵庫を
開け、中からいくつかの
タッパーを取り出した。
器用に重ねたそれを持って
戻って来ると、今座ってる
隣の調理台に置いていく。
(……って……出して
きたの、何かのストック?)
今から作るなんて言った
わりには、小麦粉も
バターも出してない。
ホントにどうするつもり
なのかと首を捻ってたら、
爽介がチラリとあたしを見て、
「全部、今日の仕事で出た
余りもんだ。
見てみろ」
「え―――…?」
爽介の目は、あたしに
近寄って見るよう促してる。
あたしを無視して、爽介は
業務用の大きな冷蔵庫を
開け、中からいくつかの
タッパーを取り出した。
器用に重ねたそれを持って
戻って来ると、今座ってる
隣の調理台に置いていく。
(……って……出して
きたの、何かのストック?)
今から作るなんて言った
わりには、小麦粉も
バターも出してない。
ホントにどうするつもり
なのかと首を捻ってたら、
爽介がチラリとあたしを見て、
「全部、今日の仕事で出た
余りもんだ。
見てみろ」
「え―――…?」
爽介の目は、あたしに
近寄って見るよう促してる。

