《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

「――わかる気がするぜ、
その気持ちは。

オレだって、相当ムチャな
夢追っかけてきたからな」



優しい声。



その声にあたしもフッと
笑みをこぼしながら、



「ホントに?

爽介は実績も山ほど
あって、別に無茶なんか
じゃないじゃない」



「今でこそ、だろ。

学生の時なんかは荒唐
無稽なことばっか言ってる
って、しょっちゅう周りに
笑われてたよ」



「……あぁ、なるほどね」



今は天才パティシエって
雑誌に紹介されるくらいの
爽介も、昔はコンクールに
落選してばっかりの専門
学生だったって。


前にそう、話してくれたっけ。