二人分の食器を手に戻って
きた爽介は、手早く調理台
から3つのケーキをお皿に移す。
それが終わると壁際に
置いてあるスツールを
調理台の方に寄せて、
「ホラ、座れよ」
「………ありがと」
キスで毒気を抜かれ
ちゃったのかもしれない。
あたしはもう強がりを言う
気もなくて、素直にお礼を
言って片方のスツールに座った。
爽介も隣に座って、ハイ、
とあたしにフォークを
渡してくれる。
「……………」
無言でそれを受け取り、
改めて目の前の思い出の
スイーツと向き合うあたし。
きた爽介は、手早く調理台
から3つのケーキをお皿に移す。
それが終わると壁際に
置いてあるスツールを
調理台の方に寄せて、
「ホラ、座れよ」
「………ありがと」
キスで毒気を抜かれ
ちゃったのかもしれない。
あたしはもう強がりを言う
気もなくて、素直にお礼を
言って片方のスツールに座った。
爽介も隣に座って、ハイ、
とあたしにフォークを
渡してくれる。
「……………」
無言でそれを受け取り、
改めて目の前の思い出の
スイーツと向き合うあたし。

