《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

至近距離であたしの顔を
覗き込んで。



……少しだけ甘い意地悪な
声が、そんなことを言う。



「知ってるわよ――
そんなの……」



だけどそれでも、素直に
言えない時だってあるのよ。



それくらい感動して、嬉しくて。



照れくさいのに涙が我慢
できない――そんな時には。



「困ったヤツだな。

―――ホラ」



爽介は右手の指先で、
あたしの目尻にたまった
涙をグイとぬぐってくれた。



そしてあたしの頬にふれたまま、



「それじゃあ、こっちに
お返しで許してやる」



囁くように言って、強引に
重ねられてくる唇。