《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

ツンと鼻が痛くなって
きて、あたしはあわてて
爽介に背中を向けた。



だけど……そんなあたしの
耳に届いたのは、フッと
風がそよいだような笑い声。



それと同時に肩にポンと
手が置かれて、



「今夜は強がりも続かない
みたいだな? お嬢さん?」



「――――!

バッ、バカ! やめてよ!」



爽介にムリヤリ振り向か
されて、あたしは小さく
叫びながら身をよじる。



でも男のコの力にかなう
わけもなく、あっさりと
体を反転させられて――

あたしは再び、爽介と
向かい合った。



「……嬉しい時は素直に
“ありがとう”だぜ、亜莉紗」