だから――…


だから、あたしは―――。



「やっぱり――あたしも
もう一度、やりたいな」



ずっと迷ってた。



ルナも今の生活も大好き
だから、もういいのかなって。



それにずっと爽介のそばに
いたいから、今さら違う
世界での夢を追ってどう
するの? って。



だけどやっぱり、自分の
気持ちはごまかせない。



胸の奥にともった灯は、
言い訳なんかじゃ消し
ちゃえない。



(やっぱりあたしは、
ファッションデザインが好き。

できるならもう一度――

とことんまで、やって
みたい……!)