《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

でもそんな強がり、やっぱ
今さら無意味だったみたい。



爽介にはきっと、今の
あたしのこの心地よさが
伝わってるのかもしれない。



こんなふうに少し距離を
とって歩いてても――

ううん、もしかしたらこの
距離感だからこそ。



あたしの方がグングン
歩いて前に出てるなんて、
そんなにいつもあること
じゃないから。



……興奮が冷めなくて、
ついつい体が前に出る。



そんな心境が、きっと
見抜かれちゃってるんだね。



「ホントに――楽しかった」



降参の意味も込めて、
改めて素直に今日の感想を
つぶやいた。