《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

「けど、楽しかったろ。

いいんじゃねーの、たまには」



頭の後ろで手を組んで
のんびり歩きながら、
爽介は軽くほほ笑んで言った。



『お前だってそう思って
るんだろ?』って。



とっくにそんなのお見通し
だって言わんばかりの、
余裕の笑みだ。



(まったく……。

かなわないわね、爽介には)



実際そのとおりだ。



ホントは胸の中は清々しい
心地よさで満たされてて、
疲れなんてそれほど気にも
なってない。



だけど――そうね。

ようするにただの照れ隠し。



だってあんまり浮かれてる
って思われちゃ、ちょっと
恥ずかしくて。