｢ううん。いいよ｣



そうだよね。



寂しくないわけがない。



あたし達みんな、仲間で――

そして同時に、友達だもの。



｢でも――みんなで祝福
してあげなきゃね｣



湿っぽさを吹き飛ばす
ように、あたしは精一杯の
笑顔を作って笑った。



それを見たマッキーも
あたしの意図を汲み取って
か、普段に近い優しい
笑みを浮かべて、



｢そうだね。

祝福して――安心して
新天地へ旅立てるように、
送り出してあげないとね｣



笑顔の奥に見え隠れする
寂しさは、あたしと同じ。