《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

一番厨房の出口付近にいた
コが代表して答えて、
あたし達はパティシエと
バトンタッチするべく
厨房を出た。



出入口の所ですれ違う時、
一瞬だけ爽介と目が合う。



だけどみんなの手前二人で
話すこともできなくて、
そのまま言葉を交わす
こともなく離れた。



ミーティングでどんな
ことを話し合ったのか
気にはなるけど、それは
また、夜に聞こう……。



「……………?」



ふと視線を感じて顔を
向けると、雫がジッと
こっちを見てる。



「――――何?」



尋ねると雫は一瞬目を
パチクリさせた後、ふる
ふると首を横に振って、



「――何でもないわ。

厨房の番、ありがと」