一番厨房の出口付近にいた
コが代表して答えて、
あたし達はパティシエと
バトンタッチするべく
厨房を出た。
出入口の所ですれ違う時、
一瞬だけ爽介と目が合う。
だけどみんなの手前二人で
話すこともできなくて、
そのまま言葉を交わす
こともなく離れた。
ミーティングでどんな
ことを話し合ったのか
気にはなるけど、それは
また、夜に聞こう……。
「……………?」
ふと視線を感じて顔を
向けると、雫がジッと
こっちを見てる。
「――――何?」
尋ねると雫は一瞬目を
パチクリさせた後、ふる
ふると首を横に振って、
「――何でもないわ。
厨房の番、ありがと」
コが代表して答えて、
あたし達はパティシエと
バトンタッチするべく
厨房を出た。
出入口の所ですれ違う時、
一瞬だけ爽介と目が合う。
だけどみんなの手前二人で
話すこともできなくて、
そのまま言葉を交わす
こともなく離れた。
ミーティングでどんな
ことを話し合ったのか
気にはなるけど、それは
また、夜に聞こう……。
「……………?」
ふと視線を感じて顔を
向けると、雫がジッと
こっちを見てる。
「――――何?」
尋ねると雫は一瞬目を
パチクリさせた後、ふる
ふると首を横に振って、
「――何でもないわ。
厨房の番、ありがと」

