今また――大きな流れが
動き出した。
偶然でもなければ運命でもない。
それはきっと、爽介自身が
切り開いた“必然”。
そうしてたとえ想いとは
逆に時間が動いていっても
――誰もそれに逆らうこと
なんて、できないんだ。
――わかってる。
全部、全部。
「抱いて。爽介……」
それで何かが変わるとも、
止まるとも思ってないけど。
ただ今だけは、爽介との
距離を少しも感じない
くらいに触れ合ってたくて。
もう一度自分から唇を
重ねて、あたしは爽介の
首に腕をまわした。
動き出した。
偶然でもなければ運命でもない。
それはきっと、爽介自身が
切り開いた“必然”。
そうしてたとえ想いとは
逆に時間が動いていっても
――誰もそれに逆らうこと
なんて、できないんだ。
――わかってる。
全部、全部。
「抱いて。爽介……」
それで何かが変わるとも、
止まるとも思ってないけど。
ただ今だけは、爽介との
距離を少しも感じない
くらいに触れ合ってたくて。
もう一度自分から唇を
重ねて、あたしは爽介の
首に腕をまわした。

