「――もちろんだ。

だが、そんなにすぐに
答えが出せるようなこと
じゃないだろう。

まだ、検討段階だ」



「………………!」



“検討段階”。



ハッキリとはわかんない
けど――ある程度は
前向きに話し合ってるって
こと……?



「却下ってわけじゃ、
ないのね……?」



「だから、検討中だと言ってる。

まだ何も答えは出ていない」



パパはキッパリとした
口調でそう言うと、また
グラスを手にとって一口
口をつけた。



どうやらこれ以上のことを
話してくれるつもりは
ないんだって、あたしも
敏感に察する。