新しい年の恋人 短編




出されたコーヒーを飲みながら二人でテレビを見て、たまに他愛もない話をしていれば、いつの間にか時は過ぎて、11時半を過ぎていた。



「あ、そろそろ作りますね」



小さく笑って席を立つ閖を見上げて返事をする。



いつも長く感じるこの時は、今年は何故か短く感じる。



あぁ……。



こいつと過ごしてるからか……。



また好きだと言うことを再確認させられる。



こんな一途になったのは、何年振りだろうか?



いや、初めてかもしれない。



今まで女で遊んできたからな。



純粋な心で好きという感情がわからないのに好きと言っていた幼少時代。



それを除けば、人を好きになったことはないかもしれない。



中学からはもう遊んでて、小学生の頃は恋愛に興味なくて……。



一目惚れにも関わらず、こんなにも好きになった。



ありえねぇよ、本当に。



すげー女なのかもしれない。



いや、運命の女なのかも……。



この歳になって運命だとか信じるだなんて、バカみたいだな……。



自分が思ったことに笑いがこみあげた。