邪魔になるかと思い、キッチンを出てリクの隣に座った。



リクが俺を凝視する。



「瑞希の友達で引っ越してきたから手伝い…」

「へぇーめずらし…」



その視線に答えるように言えばリクはそう言葉を漏らす。



「ま、リクも手伝えよ」



俺の言葉に目を見開くが、反抗しても無意味だと言うことがわかったのか目を伏せた。



いつも、敷いた布団を片づけるのも面倒で、もそのままで瑞希が文句を言いながら片づける。



瑞希がいないときは放置してるのだが、狭い部屋に布団を敷いたまま3人と言うのはかなりきついだろう。



俺は腰をあげて布団を片づけ始めた。



その様子にリクはびっくりしたようだったがすぐさま理解したのか何も言わずにテレビのリモコンを手に取った。



俺が布団を押し入れにしまったところで、閖がうまそうな飯を両手にもってテーブルに並べている。



その料理を見て、リクがうまそうと声を漏らす。



「お皿…使っちゃって大丈夫でしたか?」



不安げに俺を見つめる閖にバカみたいに心臓が高まる。