僕、ギャルと付き合います。

大和・・・あなたは今、何を思ってるの?

寂しい思いをしてるの?


私がそばにいてあげたいけど、
こんな私じゃ・・・ダメだよね・・・


由梨は家に帰ってからも、暗い部屋で一人泣き続けていた。




大和は私にとって太陽、初めて私を照らしてくれた人だったんだ。
何もない、ただ毎日をフラフラと過ごしている私に
初めてやさしくしてくれた人。


小さい頃から親が共働きで、毎日寂しい思いをして来た私。
そのせいか、寂しいとどこへでもフラフラと着いて行ってしまう。
寂しさを埋めるために、明るいところ、明るいところへと、
ぬくもりを求めて着いて行ってしまう。


その度、あぶないことにも遭った。
体目当ての男に言いよられたり、追いかけまわされたり。


でも、それでもいいかなと思ったこともある。
寂しくないなら、そこに人のぬくもりがあるなら、
自分自身を投げだしてもいいかなって・・・


でも、そんな私を怒ってくれたのが大和だった。


『自分を大切にしろ!』


そう言って大和は怒ってくれた。私のために。
そしてその後は、やさしく頭を撫でてくれる。
甘えさせてくれる。
その手から伝わって来るぬくもりは、本当にやさしかった。


まるで急に世界が変わった気分だった。
こんなに私のために本気になってくれる人がいるなんて。