僕、ギャルと付き合います。

何なの・・・? 何なのよぉ!


くそ!くそ・・・


由梨は悔しくて堪らなかった。


上から目線で、人を馬鹿にしたようなあの態度。
真剣に向かって言っても軽くあしらわれる。
そんな利佳子の態度に腹が立った。


いや、ちがう。


どうやったって利佳子に勝てないこと、
自分はあしらわれても仕方ない子供だということ。

そして利佳子の言うとおり、
私は大和に相手にされてないこと。


私は、何も言い返すことができなかった。


私には何もない。


言い返せるものが、あの人に勝るものが、
何も無い・・・


所詮私は、何もできな無力な子供。
私には太刀打ちできる相手じゃない。



けど、そんなことより一番悔しかったのは、
大和をバカにされたこと。
あんなにやさしい大和を、カッコいい大和を、
大好きな大和を・・・バカにされたこと!


大和の気持ちを踏みにじったあの女を許せない!


私はバカだけど、
大和を想う気持ちは本当なの! 


「ううっ・・・ううっ・・・」


くそっ・・・


でも、私は・・・  

何も言い返せなかった・・・ 


由梨は悔しくて、ホームに突っ立ったまま泣き続けた。