僕、ギャルと付き合います。

「とにかく大和の想いに応えられないなら、
思わせぶりな態度は取らないでください!
大和を振り回さないで!」


「フッ」


そんな由梨を見て、また利佳子は笑った。  


何よぉ、また笑って!  

何がおかしいのよ!


真剣に意見しても鼻で笑われ、
あしらわれる。 


そんな利佳子の態度は、
子供が必死に反発する様を、
笑っている大人のよう。



「お嬢ちゃん、子供が口出し
することじゃないわよ」


「なっ・・・」


「大和が好きなら、いつでもどうぞ。
私は止めないわ。
ただ、大和が相手にするかしら?」


えっ・・・


「もし相手にしたなら、
大和もそこまでの男・・・
まぁ、せいぜい頑張ってみなさい」


そう言って、利佳子はホームに入ってきた電車に乗り込み去っていった。