僕、ギャルと付き合います。

由梨は利佳子を恨みしそうに睨みつけた。


「何かしら?」


利佳子の、なんの悪気も感じさせない澄ました顔で由梨を見下ろす。 


この女・・・


「彼氏がいるのに腕を組んで
歩くのはおかしいと思います」


「えっ!?」


「好きな人にそんなことされたら
誰だって期待しちゃいます」


「フッ」


利佳子は由梨の真剣な顔を見ると、フッと噴出した。
「何が可笑しいんですか?」


「ごめんなさい。
大和が女子高生の女の子に
かばわれてるなんて可笑しくて」


カチン。 


利佳子の発言が更に由梨の心を苛立たせた。