キーン……コーン…

チャイムが鳴って、お昼休みになった。
私は、いつものように飲み物を買いに自販機に行く。


「今日は…りんごジュースにしよ」


そして、教室に帰って親友の香奈と楽しくお昼…というのが私の日常だった。
だけど、この日はちょっと違ったんだ。



「あのーすみません。これ、アナタのじゃないですか?」

いきなり肩を叩かれて振り返ると、男の子が立っていた。
綺麗な茶色の髪に色素の薄い瞳の、中性的な可愛い感じの男の子。