「わぁ…っ!難しそうな本がいっぱい……!」
初めて来た十夜の部屋は、ベッドがあってテーブルがあって、テレビがあって…必要な物意外は得にないとってもシンプルな部屋だった。
後は備え付けられた大きな本棚に並べられた分厚いたくさんの本……!
経済学に洋書まで…。
どれもこれもあたしには理解出来ないような難しそうな物ばかり。
「これ……全部読んだの?」
あたしが聞くと十夜は笑顔で頷いた。
「ここに置いてあるものは全部読んだ。」
そう言った十夜は同じ16歳なのに、とても大人びて見えた。
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