夜色オオカミ












「あたし…紫月さんを、信じます。」



「………!」










きっと十夜だったら…迷うことなく



こう言うはずだ。










一番に彼を信用していたのは…十夜だから。



その身を投げ出してまで助けた紫月さんを……あたしが信じないわけには、いかない。









「心花が愛した…十夜が信じた…あなたに賭けます。」



「……花嫁…。」














力なんてない。



だけど、










――――これがあたしの……《直感》だ。