「………!!」 ふわりと身体が宙に浮く。 あたしの目線はいっきに高くなり、視線の先にはシャープな十夜の顎。 いきなりのお姫様抱っこにも火照る身体とぼんやりとした思考ではついていけなくて あたしはただ震える手でぎゅっと十夜の服の胸元を掴んだ。 「………。」 「………!」 それに気づいた十夜はあたしをじっと見つめると、おでこにちゅっとキスを落として…そのままスタスタと歩き出した。 どこに…なんて聞かない。 あたしもそれを望むから。 重なる想いと同じくらい 隙間なく…抱きあいたいの……。