ピンポーン




「 んー… 」


重たい体を無理矢理
起こして玄関に向かった



「 はぁい 」

「 あ、寝てたの? 」

「 ぅん 」

「 夏実 寝すぎ 」



頭をかき分けながら
私はソファーに座った。


起こしにきたのは
3人の男の子。

全員明るい髪の毛に
綺麗にセットしてある


3人共 ホストだ。


「 なっちゃん
髪解いてあげるから
おいで~ 」

いつも私の髪を
解いてくれるのは
雅。
可愛い顔で小柄。


「 なつ~ 洗濯物は? 」

「 そこらへん 」

雅に髪を解かしてもらってる最中に
洗濯物を訪ねてきたのは きら。

いつも洗濯や掃除を
してくれるきらは
猫顔で天然の男の子。


「 夏実、今日後で
社長達くるから!
今日 鍋ね~。 」


料理を作ってくれてるのは
いつもるき。
身長が高くて優しいお兄ちゃんみたいな人。






身の回りのことは
みんながする。

私は何もわからないから。


ただ呼吸をするだけの
お人形。



「 よしっ
なっちゃんいーよ 」

「 みやび ありがと 」


二人でソファーに座る