「 ね~ なつみ~
どっちがいい? 」


細めのマグカップと
丸めのマグカップを持って
私に聞いてきた



「 んー こっち! 」

私は丸めマグカップを
指を差して微笑んだ

「 じゃあこれの
ピンクと黒だな! 」


楽しそうにマグカップを
かごに入れた




私はふらふらと雑貨屋さんを見て笑った




ふと目に止まったのは
淡いピンクの硝子細工で出来た小さな置き時計



「 それ 欲しい? 」

「 え? んー 」

「 なつみ好きそうだな(笑)
それかごに入れて~ 」
「 ありがとう 」




かごに入れた物の会計を済まして 二人で手を繋ぐ


「 あ、なつも少し持つ! 」

「 いーいって!
ママになるハニーに
持たせません(笑) 」

「 いやぁー!大丈夫だって  少しぐら… 「 うるさい(笑) 」




そう言ってたくさんの人が振り返る中 唇をふさいだ


「 なつ 顔真っ赤(笑) 」

「 やぁー もぉー… 」

「 いい加減慣れてー(笑) 」


手を繋いで歩いた道には
綺麗なイルミネーションが施されていた