「おいおい。眉間にしわ寄ってるぞ。」 先生の指が眉と眉のあいだに触れる。 と同時に、目の前に先生の顔のドアップが現れた。 「ひっ!」 「しー。口開けないで。」 もしかして… 私、先生にキスされる――!? 先生が徐々に近づいてくる恐怖感にぎゅっと目をつぶった、そのとき。 「入ってもいいかしら?」 お母さんの声が、ドアの外から聞こえた。