「言ったところでどうなる?萌香のお母さんは俺のこと認めてくれてるし、ましてやこの状況をなんて説明するんだ?」 「そ、れは…」 「だから大人しくしてろって。」 「な?」なんて言いながらニコッと笑って、先生は私の頭をなでた。 その口調も、笑顔も、行動も。 全部普通に見れば王子様なのに…… 私にはもう、悪魔にしか見えない。