息がかかりそうな距離で、私は背もたれに寄りかかってできるだけ先生から離れた。 先生に自分の息がかかるのが嫌で、大きく息を吸って… 「んっ…」 …止める。 「顔赤くなってるぞ。」 赤くない!! って言い返したいけど、口が開けない私は必死で首を振る。 「…なにやってんだ?」 しゃべらない私を、先生は心底奇妙そうに見つめる。 そして、何かを思いつ付いたようにフッと笑って… 「…~~っ!?」 先生に腕をグイッと引き上げられた私は、気がつくと先生の腕の中にいた。