「……え?」 お母さんから発せられた言葉に、私は漫画みたいに、持っていた箸を手からすべり落としてしまった。 聞き間違い…だよね? 「良かったわねぇ拓海くん。でも私的には、もうちょっとここにいてほしかったのよ?」 「ねぇ?萌香もでしょ?」と続けるお母さん。 嘘でしょ…? 拓海が…… 帰っちゃう―――? 「拓海くんのお母さん、急に日本に帰ってこられることになったんですって。」 「しばらくの間お世話になりました。」と、拓海がお母さんに微笑む。