「…うぅっ…」 涙でぼやけて前が見えない。 忘れようとすればするほど、あの光景が頭の中に繰り返し映し出される。 外に出ると、冷たい風が後ろから吹きつけてきた。 私どこかで安心してたんだ。 前にここへ来たとき、拓海は学校の女の子たちに興味なんて無いって態度をとってた。 それに何より、私は拓海と同じ家に住んでいて。 好きとかは別として、他の女の子たちよりは拓海にとって特別な存在だって そう思ってた。