写真に目を向ける。 お父さんはやはり、10年間変わらない笑顔をこっちに向けていた。 「お父さんはずるいよ。こんなにツラい思いしなくていいんだもん。」 天国なんてもの、あるのかな。 本当にあるとしたら― お父さんはきっと、天国に行けているだろう。 天国に行く人間か地獄に行く人間か、神様が見極めるとしても。