「お待たせしま…」

「おー、萌香ちゃん!久しぶり!!」

「え!?」


予想以上に近くにあったその人の顔に、私は驚いて尻もちをついてしまいそうになった。


おまけに大きな声で、必要以上なハイテンション…


「し…翔さん!?!?」


「よっ。覚えててくれてたか。そうかそうか!」


目を細くしながら満面の笑みを見せ、翔さんは私の頭をくしゃくしゃっとなでた。



「わー!髪がぐちゃぐちゃになっちゃう!」

「いーじゃんいーじゃん。」

「もう!良くな…」



「何やってんの?」