だけど先生が優しいのは、私にとってマイナスなことじゃない。 というより、かなりプラスなことだ。 「先生ってよくわかんない。」 「あぁ?それは俺のセリフだろ。萌香の行動は常に理解不能だ。」 「そんなこと言ったら、先生だって理解不能だよ??あんなに分厚い本、わざわざ読もうって思う心理が読めないっていうか…。」 …はぐらかした。 話を逸らした。 多分先生は、私の考えてることぐらいお見通しなんだと思う。 それでも…。 先生は、気づかないフリをしていた。