「ごっ、ごめん亮太…!!」 「なんで謝んの。」 「だって…っ」 …そうだ。 バカなんだ。私は、昔から。 ふと周りを見渡すと、ほとんどの乗客は電車に揺られながら眠っていた。 学生やサラリーマンが圧倒的に多い。 みんな疲れきった様子で、うつむいて眠っている人や、そのままの人もいる。 起きている数人は、読書なり音楽を聴くなり 自分の世界に入り込んでいるようだ。 今の私達のやりとりを見ていた人は、誰もいない…。 そう、自分に言い聞かせるように心の中でつぶやいた。