「別にっ…慌ててないもん」 「あっそ。」 なんでいつでも、この人にはそんなに余裕があるんだか…。 私が問題を解き始めると、先生は立ち上がって部屋を見物し始めた。 「そんなにジロジロ見ないでよ。良いものなんて何にもないから。」 早速分からない問題に頭を悩ませながら、先生の方を見ずに言う。 「期待もしてないから大丈夫。」 「……っあぁそうですか!!」