「そんなに、たいしたことはないと思います。傷も深くないので。安心して良いでしょう。念のため採血検査して異状はないか、調べてみます。とりあえず、安静にしててくださいね」

「宜しくお願いします。ありがとうございました!」

私は、頭を下げた。
付いて来てくれた、信也と後から来たハルに笑って見せる。

「ねっ?大丈夫だったでしょ?たいしたことないって!」

「私、お母さんの所に行ってくるね!」

「おぅ。」

ハルが何か言おうとしてたけど、私はお母さんの所に行った。

何にせよ、ハルの顔がまともに見れなかった。
だって…水無月。
ハルは私のコト水無月って呼んだんだもん!
マヂショックだったな…

っていうか、問題は信也よね。
あんな怖い信也は見たことがなかった。怒ると怖いって知ってたけど、人が怪我するほどまでやる人じゃないー。


まるでーーー。
突き通すしかなかったー感じ。
誰かと張り合ってるみたいな。
でもー
ハルと張り合ってた感じでは、じゃない。

他の誰かーーー


考えていたその時ーー。