ベッドの中で抱き合う形のあたしと恭吾。
やっぱ責任て…あんなことやこんなこととかなのかな…。
わー!やめたやめた。もう思考回路がおかしくなりそう。
「恭吾…やっ、やっぱりそういうことはやめよう。」
今にもパンクしそうなあたしの脳をフル活動させなんとか言葉を繋いだ。
だけど静かに流れる沈黙。
これはもしやもう無理的な感じ…なの?
あたし幼なじみに貞操を奪われるなんて嫌あああ。
「…なに、鈴ヤってほしいの」
必死でもがき始めたとき恭吾の声でピタリと動きを止めた。
…最悪だ。もうあたしの馬鹿ーっ。
「違う違う違ーう!もう忘れてー…もうやだぁ」
恭吾はなにもいわなかったけど、耳元でフッと笑われたのはわかった。
恥ずかしくなったあたしは、体に回されている恭吾の腕を引っ張る。
なのに強く引っ張っても離れない腕。
男の子ってこんなに力強いもんなの?
何度も試みるも逆に強い力で抱き返されてしまう。
こうなったら口で言うしかない。
「恭吾…離し「離さねえよ、つかそんなことしても無駄。あんまやるとヤバいからやめろ」
