「~~~っ、ハックション。」
部屋に入ったとたん、くしゃみが出た。
…でもそれはあたしではなく、恭吾のもので、恭吾は着ていた制服を脱いだ。
そっか…。あたしに貸してたから…。
「恭吾風邪引いたら駄目だから早くお風呂はいったら?」
なんだか申し訳なくなりながら、顔色を見つめるあたし。
あぁ…こういうときってどうしたらいいんだろ…。
「あー、さみぃ。鈴のせいだな…責任とってもらわねーと。」
そういって上半身裸状態で、あたしのもとへ寄ってくる。
わ…ちょ、ちょっと責任て…。
「え、ちょっ恭吾!?」
「いーから来いよ。」
耳元でささやかれ、体が熱くなった。
そしてあっという間に、腕をひっぱられあたしの部屋に連れ込まれた。
恭吾は、あたしのてを掴んだままベッドに寝転んだ。
