チュッ





小鳥の鳴き声とともに聞こえたリップ音に目を覚まし、うっすら目を開けた。





「…いやー!変態!「は?おはようのキスだろ?」





……もうあたし、振り回されっぱなしだ…。





「ふ、普通に起こしてよ!チューで起こされるこっちの身にもなってよ…。」





「あ?起きれてんだから文句言うなっつーの。逆に感謝くらいしろ!」





「あ!朝ご飯作らなきゃ!」





「…話そらすなよ。」





あたしは手早く朝ご飯を作り終え、いつものように身支度を整えた。





「今日は…うん、ボタンズレてない!完璧!」





「なんだ、つまんねーの。」





「どうせ色気ないとか言うくせに…。」





「言わなかったら見ていいわけ?つーか時間。」





「言いわけない!あー、もーまた時間ギリギリになっちゃった!先行くね。」





「ほんとバカ。」





ジタバタしながらもなんとかギリギリで乗り込んだあたしの視線の先には。





「一生君!」





手を振ると振り替えしてくれて、隣の席に座った。