オムライスが上手に出来たこともあって、さっきのことは忘れルンルンで皿をテーブルに置いた。





今日こそおいしいっていわせたい!





「恭吾〜?できたよ!食べよ?」





「鈴。」





振り返った恭吾の顔は真剣でそれに、認めたくないけど…格好良くて…ついつい見とれてしまっていた。





「惚れたかも。」





一気に体が熱くなるのを感じた。





あたし、やっぱりなんか変だよ……。





「は、はぁ?なにいってんの?」





はっきり言われたら急に恥ずかしくなって、呆れたようにして紛らわす。





「嘘だっつの…ま、料理には惚れたかもな。つーかお前…やっぱなんでもねえ」





「料理は、嬉しいけど…。何?気になるじゃん!」





"嘘"の言葉になぜかがっかりするあたし。





料理でも十分嬉しいけど…どっか期待してた。





「あーもー、いいっつってんだろ。…早く食うぞ。」





「変なの…。」





あたしの頭にはハテナが取り残されたまま食べ始めた。