ドアを抜けるとそこには香織がいた。
「海?DOLLやめるって…」
「ホントだよ。前から考えてたんだ、そろそろね…」
「ふーん、あっお風呂入れたよー」
ドアの前に香織がいたのはびっくりしたけどDOLLを止めるって言っても何も言ってこなかった。
あたしの表情で感じたんだろうな、きかない方がいいって…
気との気持ちを気にできる何て香織はすごいな…
誰に何を言われても言えないことがある。
友達に隠し事をされる香織の気持ちを想像したあたしはこぶしを強く握りしめてバスルームへ向かった…
――――――…
お風呂からあがるとあたしは香織と共用部屋でまったりしていた。
あたしはA型のくせに面倒くさがりでいつも髪の毛は自然乾燥だった。
しかし髪を乾かさないあたしを見た香織がいきなりバスタオルであたしの髪の毛を吹き始めた。
「吹かないと風邪ひくよ!」とか言って…
なんか香織って家庭的っていうかママっぽい……
子どもに懐かれそう・・・。
香織はあたしのママ役だね、決定!

