「勝手なこと言ってんじゃねぇ!なんで勝手に総長やめるとかいうんだよ、DOLLのトップ俺がなればいいなんて簡単に言ってんじゃねぇ!どんだけ皆お前を慕ってるかわかってんのか?お前だからってついてきてたやつだっていんだぞ!」
「……っ」
あたしの胸に突き刺さっていく言葉。
決心が揺らぐ。
…あたしだって戻りたい。
そんなこと言ってくれるのすごくうれしい。
ちゃんと分かってるんだよ?
玲斗が言ってること。
でもあたしの気持ちは変えられない、だから皆を裏切る前に別れようって離れようって決めたの。
今までのあたしはみんなを頼ってばっかりだったんだよ。
何が起きてもあたしの仲間であり続けてくれた。
だからそろそろあたしを捨てていんだよ。
もう疲れたでしょ?
…自分の中で一生懸命訴えた。
「玲斗、あたしも皆の事大好きだよ。でも…バイバイ」
直接じゃないからどのくらいあたしの気持ちが伝わったかは分からない。
けどあたしはすべてを言った――…

