「なるべく関わっちゃ駄目!分かってる?」
「分かってるよ。」
かな兄や廉兄なんて頼んない。
かといっていざというときは頼っちゃうかもしれないけど…
自分自身のことはできる限り自分でする…
私は決心して時計に目を向けた。
もう9時…
ただでさえあたしは朝弱いんだから、早く寝ないと!
私は立ち上がった。
「お風呂入れない?」
「あ、いいよ!あたしやっとく。」
「あ、ありがとう」
すごく心配してくれて、あたしに色々してくれる。
香織は本当に気が効いてやさしい…
かな兄には感謝だね!
こんな子と一緒の部屋にしてくれるなんて!!
でも、あたしの事で何かあったとき巻き込まれるのは香織。
だから、高校卒業するまでは…
あたしは自分の部屋で決意をした。
一瞬視界が揺らいだが、カラコンをはずすととても楽。
眼鏡にしようかな…
どうせ気づかないし。いや、わかんないけどさ。

