「そうだよね。僕も一応Sランクなんだ。君より1個上だけどね。年齢は。」
ふーん。確かにKINGだしねぇ。この学校のトップグループだし。見た目も馬鹿そうには見えない。
でも、Sランクだか知らないけど、あたしの眼は誤魔化せない。煽堂先輩のしゃべり方とか表情がやけに胡散臭い。本当に何たくらんでるの?
何か絶対ある。
煽堂先輩は何かと話しかけてくるが今のあたしの耳には聞こえてこない。
ただの人形みたいに。
煽堂先輩の表情はにっこり笑った笑顔のまま。
猫を被った少年。
あたしは正面からぶつかってこない煽堂先輩にいらいらして、思っていた事がつい口に出た。
「あんたさ、KINGのメンバーだか何だか知らないし、そんなのどうでもいいけど、その変なしゃべり方と気持ち悪い笑い方やめろよ。キモい…」
シーン・・・
……\\amnPVabfuvgap!?!?!
い、今、あたし普通にキレてたよね?
しかも、カイみたいになってた気が…。
や、やばい。これはやばい…・。
しかもよりによってKINGのメンバーに。
素直に謝るべきか、このまま何もされないうちに逃げるか、・・・
あたしにとって究極の選択。
あたしの運命を決める2択
あたしが選ぶのは―――――――――――・・・

