また1人で考えていると、突然インターホンのようなものがピンポーンと鳴った。

瀬沢さんは急いで電話を取った。

「瀬沢でございます。煽堂様。はい、わかりました。」

瀬沢さんと電話越しに話しているのはKINGのメンバーの一人。煽堂・・・先輩。敵だから本当は先輩とかつけたくない…。

あたしは瀬沢さんをじーっと見つめていると瀬沢さんの頬が赤く色づいたのに気付いた。

この人煽堂に惚れてんの?

あたしの頭の中にはてながまた増えた。
まぁ、そんなことどうでもいいや。

電話を終えた先輩がこちらを向くと、

「もうすぐ煽堂様がいらっしゃるわ。同室の子にはあとで言っておくわ。」

穏やかに微笑んで言った。

「よろしくお願いします。」

ちょうど良いタイミングでドアがノックされた。

コンコン