「え?何が?…あ席ね。大丈夫、この香織さまを見てなさい!」
なんかおかしくなった香織を見て吹きだしそうになったあたしだけど、香織はあたしを置いてどこかへ行ってしまった。
…はっ!?
香織どこ行ったん?
あたしは大丈夫じゃないんですけど―――――――!
私は一回転してあんまりおぼっちゃまタイプじゃなさげな2人組と香織が話しているのを発見した。
誰…?
そして香織はこっちに来るとその少年たちの元まであたしを引っ張る。
「香織?」
「竜崎海。例の入試満点の子。」
いきなり香織が少年2人に向かっていうものだから…。
「へぇー…。良かったね!俺、笹川翔斗(ささがわ しょうと)。こいつは笹川塁斗(ささかわ るいと)。俺ら双子な。」
「はぁ…」
「海ちゃんよろしく。タメね、それ以外受け付けない。」
「…頼む。」
塁斗君はそっけなさすぎるし、翔斗はテンション高すぎ。
なんか真逆だな、かっこいいけど…。

