「煽堂様。KINGのトップがお呼びです。何をしてらっしゃるんですか?!」
「え、まぢ?ちょっと迷い猫ちゃんに興味があったからさ―。」
ストレートヘアの綺麗なインテリ系の女の子はここの生徒っぽい。
どこかで見たことあるような・・・。ないような・・・。
あたしは2人の話を黙って聞いているだけ。
「早く生徒会室に向かって下さい。」
「わかったから。この子のこと頼んだよ」
「かしこまりました。」
男の子煽堂っていうんだ・・・。
そして煽堂先輩?はあたしに「またね」そういってどこかへ行ってしまった。
な、何か気まずい。
この空気を先に破ったのはインテリ系の女の子。
「申し遅れました。瀬沢です。本当はわたくしがお迎えに上がる予定でございました。」
この子が…?じゃあ何でわざわざこの学校のトップグループの人間が?
今になってあたしはわかってしまった。
煽堂って奴KINGのメンバーって言ってた。あたしは入学して早々合ってしまったんだ。あたしの敵に。
はぁ――――
ばれてないよねー・・・
あたしがDOLLのカイだって事。

