「え!?
あの…!??」


『…なにが【俺がいうだけじゃ、不満?】だ。
シルフィアに色目を使うな、殺すぞ。』

私が対応に困っていると、足どりが遅れていた私たちに気づいたウァルドが仁を睨んだ


『あっちゃー☆
ばれてもうた?』

『…次はない。』


『へいへーい!』

二人が会話し終わると、間もなくして再び歩きだす

すると仁が振り返って悪戯が成功した子供のように笑った

『ほな、いこか!
シルフィアちゃん♪』


「あ、うん!」

私はウァルドたちに遅れて迷惑をかけないように足を早める


それがいけなかったのだろうか、長いスカートの端を足で踏んでしまい、私の身体が前のめりに倒れかける


「っ…!!!??」


もうダメ!
こける…!!!!!


こけることを覚悟し、私は思いきって目をつむった