春夏秋冬のキセキ




「…ごめんね」


ゴミ箱に近づき、りんごを拾う

汚くて…汚くて……
こんなの…嫌だよね


「…ッゥ…ぐすっ…うぅ…うぁぁん…!っうう!…っ…ァ…」


悔しくて 悔しくて


悲しくて 悲しくて


私は泣き続けた


そして心に誓った


恋なんか本気にならない

好きにならない


私の名前なんか大嫌い


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