「あー、終わらねえ」 もう終電の時間だ。 多分、走れば間に合う距離だと思う。 だけど…全く終わらない 「会計…合わねぇ」 くしゃくしゃっと髪を乱暴にかき回す。 頭がムズムズする、物凄い嫌だ。 「……帰っかなぁ」 立ち上がり外の暗さを確かめるため、窓を開けた。 春にしてはまだ肌寒い