あーと声をあげ、くしゃっと首の後ろを掻いた 「お願いしますね」 俺はきちんと愛想をよくし、先生に好かれるようにしている。 生徒会長として。 ―――…あ、彼女だ。 前から教科書を持ち下を向いて歩く姿。 スラッとした手足 長い黒髪 きりっとした目鼻立ち 俺は彼女の魅力に取り込まれた。